2026年10月1日(木)から10月26日(月)まで、東京・渋谷区神宮前2丁目の商店街にあるオープンエアのアートスペース、Jinny Street Galleryにて、Onreeによる35点の新作・限定作品を展示します。
本展では、陶器を「完成された、完璧にコントロールされたオブジェ」としてではなく、触れること、動くこと、そして本能的な身振りが刻まれた記録として捉えます。
また、展示期間中の10月12日(月・祝)には、Onree本人によるタイル制作ワークショップも開催します。
ワークショップ
展覧会の関連企画として、2026年10月12日(月・祝)、神宮前2丁目の地域のお祭り「ピープルデザインストリート」にて、Onreeによる陶芸タイル制作ワークショップを開催します。参加をご希望の方は、JinnyのInstagram(@jinny.gallery)で詳細をご確認ください。
参加者は粘土に直接触れながら、スタンプや道具、身近な日用品を使って表面に跡や質感を刻み、自分だけのセラミックタイルをつくります。
「Memory Foam」展ではすべての身振りが、記憶になる
「Memory Foam」をはじめとするOnreeの制作には、ひとつのシンプルな問いがあります。もし、陶の最終的なかたちをコントロールしようとすることをやめたら、何が起こるのか?
あらかじめ決められた形を目指すのではなく、作家Onreeは素材と身体の動きに導かれながら制作します。
触れる、曲げる、押す、つまむ、付ける。
そうした直感的な動作のひとつひとつを通して、器は少しずつ姿を現していきます。指先の圧力、手の力、偶然生まれた変形や思いがけない痕跡。そのすべてを粘土は受け止めます。そして、焼成によって一瞬の出来事だった身振りは、永続するものへと変わります。
かつては柔らかく、自在に反応していた粘土が、硬質な陶へと変化し、その瞬間に生まれた身体の動きを「記憶」として留めるのです。
Onreeにとって、歪みや不均衡、いわゆる「不完全さ」は、修正すべき失敗ではありません。それらは作品が生まれた瞬間の痕跡であり、感覚や動き、思考を物質として記録するものです。
そのため、Onreeの器には強い触覚性があり、予測できない表情が生まれます。
「Memory Foam」において、作品は単なる「物」ではありません。Onreeの身体が残した記憶そのものなのです。